~にしたら

【目次】

~にしたら

 Xにしたら、Y

接続

 N + [したら / すれば / してみたら / してみれば]

◆意味

 Xの立場になってみれば(Yだろう), Xの立場から言うと(Yだろう)

 ※話者がその人(X)の立場になって、その人の気持ちを代弁して(想像して)言うときに使う。

 ※Xは主に人を表す名詞、Yは「~だろう、~かもしれない」などの推量の表現になることが多い。

 ※「立場」に立って考えるので、単純な物に使うと不自然になる。そのような場合、「~にとっては」を使う。
  ×植物にしたら、水と太陽は何より大切だ。
  〇植物にとっては、水と太陽は何より大切だ。

 for X

 ※参考:~からみると,~からみれば,~すると

◆例文

  • タバコの(にお)いは、タバコを吸わないにしたら迷惑(めいわく)でしかない。
  • 先生にしてみたら、頭の良い子より一生懸命(いっしょうけんめい)に努力している生徒を応援(おうえん)したくなるものです。
  • にしてみれば、最も信頼(しんらい)していた友達に裏切(うらぎ)られるなんて信じられないだろう。
  • 面倒(めんどう)くさがり()にしてみたら、何でもすぐに行動できる友達がとてもうらやましい限りです。
  • 時間に(きび)しい中村さんにしたら、いつも平気(へいき)遅刻(ちこく)をしてくる田中さんが(ゆる)せないようです。
  • にすれば、子どもはいくつになっても子どもです。
  • 子どもにしてみたら、自由にしたいので(ほう)っておいてほしいと思う時があるようです。
  • にしてみたら、夫が休みの日にゴロゴロしていると、少しは家事(かじ)を手伝って欲しいと思うだろう。
  • おじいちゃん、おばあちゃんにしたら(まご)はかわいくて仕方(しかた)ないものらしい。
  • 太っていると思っているにしたら、「やせているので太りたい」と言っている人がうらやましくて仕方がないだろう。