～において,　～にて

～において

　Ｘにおいて

◆接続

　Ｎ + [において / においては / においても / におけるＮ]

◆意味

　Ｘで, Ｘに

　※ある特別なイベントが行われる場所、状況、ある特別な分野や抽象的な事柄を表すときに使う。

　※Ｘが場所・状況の場合は「～で」の意味。
　
　※少し改まった言葉なので、日常会話ではあまり使わない。
　
　※Ｎ３と扱うテキストもある

　in; at

◆例文

• 開会式(かいかいしき)は総合(そうごう)グラウンドにおいて、盛大(せいだい)に行(おこな)われました。
• 学校生活(がっこうせいかつ)において最(もっと)も大切(たいせつ)ことはたくさんの友達(ともだち)とのコミュニケーションだと思います。
• 私(わたし)の人生(じんせい)において、井上(いのうえ)先生(せんせい)との出会(であ)いは何よりも大きなものでした。
• この研究(けんきゅう)において、彼(かれ)の右(みぎ)に出(で)る者(もの)はいません。
  　　※右に出る者はいない・・・優(すぐ)れている人はいない＝最も優れている
• 会社(かいしゃ)において、社長(しゃちょう)の命令(めいれい)は絶対(ぜったい)です。
• 遠(とお)くまで出張(しゅっちょう)する必要(ひつよう)がないという点(てん)においてはリモート会議(かいぎ)もよいですが、直接(ちょくせつ)話(はな)す方(ほう)が伝(つた)えやすいこともあります。
• 勉強(べんきょう)という面(めん)においては兄(あに)が優(すぐ)れているが、運動(うんどう)という面(めん)においては私の方(ほう)が優(すぐ)れていると思います。
• 価格(かかく)という点(てん)においても品質(ひんしつ)という点(てん)においてもＡ社(しゃ)の製品(せいひん)が優(すぐ)れています。
• このプロジェクトにおける山田さんの活躍(かつやく)は、目を見張(みは)るものがあります。
  　　※目を見張る・・・驚いたり感動したりすること
• 職場(しょくば)における人間(にんげん)関係(かんけい)は仕事(しごと)をする上(うえ)でとても大切(たいせつ)です。

～にて

　Ｘにて

◆接続

　Ｎ + にて

◆意味

　Ｘで

　※場所、時間、状況、手段・方法、材料、原因を表すときに使う。

　※少し改まった言葉なので、日常会話ではあまり使わない。お知らせや手紙などに使われれることが多い。
　
　in; at; at; on; by

◆例文

• 開会式(かいかいしき)は総合(そうごう)グラウンドにて、盛大(せいだい)に行(おこな)われました。
• 詳細(しょうさい)はメールにてお知(し)らせいたします。
• 参加費(さんかひ)は現地(げんち)にて徴収(ちょうしゅう)します。
• その件(けん)は役員会(やくいんかい)にて承認(しょうにん)されました。
• この旅行(りょこう)プランでは、京都(きょうと)にて一泊(いっぱく)、大阪(おおさか)にて一泊(いっぱく)します。
• 申(もう)し訳(わけ)ございません。お申(もう)し込(こ)みは昨日(さくじつ)にて終了(しゅうりょう)とさせていただきました。
• ただいま、こちらの商品(しょうひん)は２割引(わりびき)にて販売(はんばい)させていただいております。
• 本日(ほんじつ)、業務都合(ぎょうむづごう)にて忘年会(ぼうねんかい)には参加(さんか)できません。
• これにて一件(いっけん)落着(らくちゃく)。
• この燃料(ねんりょう)電池(でんち)は水素(すいそ)にてできている。（←実際にはこのような表現はあまりしない）

参考

　～で