~ざるを得ない, ~ねばならない

~ざるを得ない

 Xざるを()ない

接続

 V・ない + ざるを()ない

 ◎注意◎ 
  する ⇒ しない ⇒ ()ざるを()ない

◆意味

 気が進まなくてもXするしかない

 ※Xをしたくないが、「しかたなくXする」という気持ちの場合に使う

 ※「ざる」=「ない」の古い言葉

 have no choice but to X

 参考:~えない
    ~よりほかない

◆例文

  • 専業主婦(せんぎょうしゅふ)になりたいが、生活のために(はたらか)らかざるを得ない
  • 社長の命令なので、気は進まないのですが従わざるを得ない状況です。
  • 日本で働くために、日本語を勉強せざるを得ない
  • 野菜は嫌いだが、母が料理に入れるので食べざるを得ない
  • 残念ですが今回は天候(てんこう)が悪くなったので登頂(とうちょう)(あきら)ざるを得ません
  • 誰もやろうとしないので、「私がやります」と言わざるを得ない雰囲気(ふんいき)でした。
  • こんなにたくさんの薬は飲みたくはないが、病気を治すために飲まざるを得ない
  • 今日は会社を休みたいが、仕事がたまっているので行かざるを得ない
  • インフルエンザにかかったので、学校を休まざるを得ない
  • 忘年会(ぼうねんかい)でお酒を飲んだので、電車で帰らざるを得ません
  • 彼はよくいたずらをするので、この落書(らくが)きも彼を(うたが)ざるを得ない

~ねばならい

 Xねばならない

接続

 Vないねば + [ならない / ならぬ]
 ◎注意◎
  しない → せねば

◆意味

 Xしなければいけない (硬い表現)

 ※「どんなことがあっても、Xをする必要がある」と強く言いたいときに使う。

 ※少し古い感じの言い方。書き言葉として使うことが多い。

 ※社会的な常識や個人的に責任がある内容に使うことが多い。

 have to

◆例文

  • 明日は朝一番の新幹線(しんかんせん)に乗るので、早く起きねばならない
  • 第一志望(しぼう)の大学に合格するために、今は必死(ひっし)勉強せねばならない
  • 冷蔵庫(れいぞうこ)に何も入っていないから、夕飯を作るために材料を買いに行かねばならない
  • 野菜は好きではないが、健康のために食べねばならない
  • 新しい財布(さいふ)が欲しいのだが、今はお金がないので我慢(がまん)ねばならない
  • できれば専業(せんぎょう)主婦(しゅふ)になりたかったが、子どもを大学へ行かせるために働かねばならなかった
  • 安全に使うためには、説明書をしっかり読まねばならない
  • 漢字を(おぼ)えるためには、何度も書かねばならない
  • 電車がなくなるので、もう帰らねばなりません
  • 作業(さぎょう)が遅れ気味(ぎみ)なので、対策(たいさく)検討(けんとう)ねばならない状況(じょうきょう)です。