反面(はんめん), ~に(はん)して

~反面 ~半面

 A反面B/A半面B

接続

 [Nである(●●●) / な形容詞・な / な形容詞・である(●●●) / い形容詞・い / V(辞書形)] + [反面 / 半面]

◆意味

 AとBは全く違う傾向や性質があって
 一面ではAと考えられるが、別の面から見るとBである

 ※似ている表現「~一方(で)
 
 ※N3の文法と扱われる場合がある

 on the other hand, at the same time

  「反面]と「半面]  

 ●Aである反面、Bである
  AとBは、プラス面とマイナス面で対立していると考えられる内容

 ●Aである半面、Bでもある
  Aと言う面もある。その一方でBと言う面もある。
 
 ※「反面」は、物事の反対(裏側)の面、「半面」は物事の片方(もう一方)の面と書いてあるが、区別はとても難しい。また、「反面」を使う方がふさわしい場合でも「半面」で統一している業界もある。テキストによっては、「反面」しか書いていないものもある。つまり、「~はんめん」の文法の場合どちらを使ってもよいと考えて問題ないが、より対立的なことを言う場合は「反面」を使うことが多い。

◆例文

  • この部屋(へや)南向(みなみむ)きで明るく冬はとても(あたた)かい反面、夏はとても暑い。
  • 彼女は明るく気が強い反面(なみだ)もろくて(さび)しがりやの面もある。
  • (おっと)料理(りょうり)を作ってくれるのは(うれ)しい反面後片付(あとかたづ)けさせらるので(こま)ります。
  • 旅行(りょこう)楽しい反面、お金がかかるし、とても(つか)れます。
  • 飛行機(ひこうき)速い反面料金(りょうきん)が高い。
  • 子どもの成長(せいちょう)(うれ)しい反面、親から(はな)れていく(さび)しさもあります。
  • 一人暮(ひとりぐ)らしは(さび)しい反面(だれ)にも監視(かんし)されない気楽(きらく)さもある。
  • 広い道路(どうろ)やお店がたくさんできると、便利になる反面、たくさんの自然(しぜん)(うしな)われていく。
  • 東京はにぎやかで便利(べんり)反面、人が多くて大変(たいへん)なこともあります。
  • 田中先生はとても(きび)しい先生である半面、いろいろな相談(そうだん)()ってくれる(おや)のような存在(そんざい)でもあります。

~に反して

 Aに反して

接続

 N + [に反して / に反し / に反するN]

◆意味

 Aとは反対に
 Aとは違って

 ※Aは、予想・期待・希望・意向などの言葉が多い。Aとは反対の結果になったと言うときに使う。
  「とは違って」「とは反対に」に言い換えることができ、これより硬い言い方。

 ※規則、教えなどに従わない(=違反する)という意味で使う場合もある。

 ※N3の文法と扱われる場合がある

 against; contrary to

◆例文

  • 予想(よそう)に反して今日(きょう)試験(しけん)はよくできた。
  • (おや)期待(きたい)に反して息子(むすこ)医学部(いがくぶ)(すす)まなかった。
  • 彼は自分の意志に反して、その研究(けんきゅう)をあきらめた。
  • 先生は生徒たちの希望に反して、連休中の宿題をたくさん出した。
  • 彼女はいつも自分の気持ちに反することばかり言っている。
  • 今回(こんかい)試合結果(しあいけっか)は、多くのファンの期待に反するものだった。
  • 娘は私の()に反して留学(りゅうがく)することを決めた。
  • 家事(かじ)(つま)がするものだ」という考え方は、時代(じだい)流れに反しています。
  • 彼は私との約束(やくそく)に反して、私の秘密(ひみつ)を他の人に話した。
  • 人の(みち)に反することだけは絶対(ぜったい)にしてはいけないと、母に何度(なんど)も言われて(そだ)てられました。